vol.2

祖母の渡辺英子さん・可菜さん(西城町小鳥原)

 

U・Iターン紹介、第2回目は

酪農をしていたおじいちゃんが、おばあちゃんと始めたアイスクリーム屋さん「グリーンフィールド西城」を、大学卒業後に家に戻り引き継いだお孫さん、渡辺可菜さんを紹介します。


グリーンフィールド西城の紹介

可愛い山小屋風の店構えのグリーンフィールド西城。備後落合駅から約1km、国道183号線沿いの大きなカーブの隣に現れます。

50年以上前、西城町小鳥原の山の中で、乳牛を飼い始めた渡辺さんのおじいちゃん。

「うちの牛乳の美味しさを味わってもらいたい」と、20年以上前に牛舎の敷地内で新鮮なミルクで作ったアイスクリーム屋を始めました。

 

自家製の新鮮なミルクに、地物の野菜や果物、山の恵みなどを入れ込んだ「都会では食べられない」森の恵みたっぷりの田舎ならではのアイスクリーム。

常時20種類以上のアイスクリームは、季節によって旬の新しい味がお店にならびます。

創業当時からのこだわりは「いいものを届けること。」

「余計なものは入れず、素材の味を大事にする」ことを大切に、おじいちゃんのレシピを守ってきています。

 


定番の「ミルク・バニラ・抹茶・チョコレート・クリームチーズ・黒ごま」などの他、「イチゴミルク・グリーンピース・トマト・栗・パンプキン・紫芋・りんご」など季節の野菜や果物、「ナツハゼ・サルナシ・マタタビ・フキノトウ・ウワズミザクラ」などここでしか食べられない山の恵みのアイスも。

ー昨年1月にお店を引き継がれた可菜さん。いつアイスクリーム屋を引き継ごうと思ったのですか。

 

「グリーンフィールド西城」 は、私の生まれた年に始まりました。

小学生の時は夏休みなどの繁忙期に、おばあちゃんについて店の手伝いをしていました。

その時は忙しいし大変で、アイス屋さんになろうとは思わなかったですね。

 

おばあちゃんが年になり「アイス屋を辞める」と言った時に、おじいちゃんやおばあちゃんの想いが詰まった店を引き継ごうと思いました。

大学では食品について学んでいましたが、あまり周りには実家にアイスクリーム屋を引き継ぐと言っていなかったので、後で知った人には驚かれます(笑)


ーアイスクリーム作りの修行は、おばあちゃんから?

 

(可菜さん)はい。おじいちゃんが創業時に作ったオリジナルレシピを、おばあちゃんから教わっています。

敷地内で父が乳牛を飼っているのですが、夏のミルクはさっぱりしているなど、季節によってミルクの味の濃さなども違います。

他にも畑にいったり山に入って、アイスの材料になる季節の山の恵みを採ったりもしていますが、それはまだ覚えられないですね。おばあちゃんは山を知っているし、歩くのも早いし、まだまだ着いていくのに精一杯です。

 

(英子さん)笑、私はずっと山に入って、アイスの材料になるものを採っているから慣れている。

せっかく田舎に来てもらったのだから、お客さんには都会にはない、自然のものを食べてもらいたいと思っています。

アイスのレシピは伝えて、初めは一緒に作っていましたが、もう今ではすっかり彼女(可菜さん)の味になっていますよ。

採ったばかりのナツハゼ(ハチマキイチゴ)。

色鮮やかな山の恵みが、アイスの原料になる。



ー可菜さんがお店を継ぐと決心された時、どう思われましたか。

 

(英子さん)よかったです、嬉しかった。でも心配もありました。おじいさんが趣味で始めた店だから...。

でもお店が続くと思ったら、「もっと山のものを活かしたいな、あれも作ってみたいな」など、色々やりたい気持ちが湧いてくるんです。

 


 

英子さん時代、八鉾でこども時代を過ごした人はもちろん、その素朴で優しい美味しさに町外にもファンが多い「グリーンフィールド西城」。可菜さんに代替わりしても、ずっと愛される素朴で優しい美味しいアイスクリーム屋さんが続きます。

 

渡辺さん、お話をありがとうございました!


グリーンフィールド西城

 

729-5601

広島県庄原市西城町小鳥原347-1

TEL/FAX 0824-84-2711

営業時間:10:00~17:00

定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)

*冬季は営業日・時間が変更する場合がありますので、お問い合わせください。