vol.1

堂本雅彦さん・治子さん(西城町油木)

 

U・Iターン紹介、第1回目は

7年前に広島市からUターンされ、野菜作りを楽しみ、地域活動にも積極的に参加をされ「田舎生活」を楽しまれている堂本雅彦さん、治子さん夫妻です。


ー何歳まで西城町(八鉾)に住まれていたのですか。

(雅彦さん)18歳の高校卒業までです。高校生の時は油木駅(木次線)から、庄原の高校まで通っていました。当時は蒸気機関車が走っており、今よりももっと雪深く、雪の日の朝はラッセル車が雪かきにきてくれていました。

八鉾中学校の油木分校に通っており、同級生は分校で18人いました。今は男性は全員町外に出ています。

 

ーUターンのきっかけは何だったのでしょうか。

 

いわゆる「墓守」です。実家を守っていた母が亡くなり、空き家になった家や周辺の管理のため、毎回広島市から油木(西城町油木)に通っていましたが、なかなか大変だなと思っていました。どうせなら帰ろうか、と思い立ち、住んでいたマンションを息子に譲って、妻と一緒に66歳の時に約38年ぶりの田舎暮らしを始めました。

 

ーUターンされて、楽しいことは何ですか。

土いじりですね。帰ってきた当時「いつでも畑に居るね」と言われる程熱中していました。今まで畑仕事や農業を全くやったことがなかったので、とてもおもしろいです。人に教えてもらったり本を読んで学んだりしても、実際にやってみないと分からない。思った通りにならないところが、またいいですね。

あとは、何でもかんでも自分でやらざるを得ないこと。

家のことも地域のことも、やらなきゃやらんで済むけれど、関わりを持つとなんぼでもできる。関係をもたないことだってできるのですが、私は自分でできることを、できる範囲ではしたいと思っています。

都会に住んでいた時は仕事人間でした。仕事一筋の人間は、退職後やることがなくなってしまう。でも田舎に帰ってからはやることが沢山!やることがあるのが一番です。

 

家の前の畑には、一生懸命育てた野菜。花の手入れもされています。


ー広島市から西城町油木、不便だと感じますか。

 

正直、あまり不便だと感じることはないです。買い物も病院ついでに済ませたり、人が少ないので密になることも交通渋滞もなくスムーズです。

ただ、車が(運転でき)ないと非常に不便。バスは1日3往復しかないんです。

 

ー最後に八鉾のPRをお願いします。

 

この度のような非常事態が起きた時、田舎は強いなと改めて感じました。

食べるもの(野菜)は自分で作れる、ご近所さんと助け合える、密を気にせず生活できる。都会は密ですが隣近所の顔も知らない事があります。

確かに田舎は文化的なモノに触れる機会が少ないですが、それに勝るものもあると私は思います。生活に「何を求めるか」によりますが、このような状況の中、田舎の生活の良さが見直されるんじゃないかと思います。

田舎に家屋敷がある方、ぜひ田舎暮らしをしてみては。

そんなに悪くないですよ。

 

堂本さんご夫妻、お話をありがとうございました!